パチンコ依存症によって失われたもの&やめたくれもやめられない恐怖

期待値もへったくれもなく
自らの感覚だけを頼りに
スロットを打ち続けた結果、
18年間かけて貯めた貯金は
みるみる減っていきました。

最初の頃は破産したことにすら気が付かず、
家にある貯金箱を片っ端から引っ張り出して
お金を捻出していましたが、
毎日万単位で負け続けていたので
そんなお金もすぐに尽きてしまいました。

それまで当たり前のようにあった
引き出しの中の貯金がすべてなくなり、
たった1ヶ月で圧倒的貧困状態へと転落し
精神的に追い込まれて行きました。

Contents

パチンコ破産して失われたもの

友人との付き合いができなくなった

パチンコ依存症で失ったもの

高校生ですから夜に飲みに行く
ということはありませんでしたが、
学校の帰りにガストやサイゼリアに寄って
時間を潰すことはよくありました。

食事をしても1,000円前後で済むのですが、
それすら払えない・・・。

友人には勉強すると言って
付き合いを断っていましたが、
もちろんそんなことはウソ
実際はパチ屋に行って
無駄にふらふらするだけです。

そして徐々友人との距離が開いていき…

最後は連絡をもらえなくなりました・・・。

欲しいものが何も買えなくなった

友人との付き合いすらできないわけですから
自分の欲しい物なんて何も買えません。

携帯、ゲーム、洋服、家電、本、おかし、
小物、ネックレス、車、旅行、食事、
香水、美容院代・・・

お金がある時は欲しくないものでも、
実際、何も買えない状況におちいると
欲しいものがどんどんとでてきました。

もちろんすべてを我慢するしかなく、
そんなお金があったらパチンコに・・・です。

彼女を作ることができなかった

高校生でしたからね。

まぁ、好意にしている方はいましたよ。

お付き合いできませんでしたけど。

結局、

さんパパ
お金のない自分と付き合ったとしても、相手を幸せにすることなんかできない、

そんなふうに思い込んでいました。

デートするお金もないし、
食事代を支払ってあげることもできないし、
2人でディズニーランド行くことなんて
夢のまた夢
でした。

そして何より

彼女ができてもパチ屋のイベントがあれば
そっちを優先してしまう

そんな精神状態でしたから。

お金がない

身だしなみが整えられない

自分に対して自信をなくす

一生一人で生きていく、
彼女なんていらない!

と自暴自棄になる・・・

こんな感じだったと思います。

パチンコ&スロットのことが頭から離れなくなった

朝から晩までずーーっと
パチンコやスロットのことが
頭から離れなくなりました。

朝起きて、トイレに行って、通学中、
学校の授業中、食事中、風呂の中、
布団の中、などなど、

頭に浮かぶのはスロットで連チャンして
カチ盛りしている姿やパチンコで確変が
連チャンして大勝ちした光景ばかり。

ドヤ顔しながら周りの常連の注目をあびる
姿にあこがれを抱いてました。

クソなプライドが邪魔してアルバイトができなかった

当時、母親から何度も

時間があるならアルバイトしたら?

こんな広告入ってたよ?

といったことを言われていました。

僕もこのままではマズイと思って
何度もバイトの求人雑誌に目を通しました。

でも、どうしても
行動に移すことができません。

何故か??

過去のこととはいえ、今思い返しても
ホントに最低だなって思いますが、

さんパパ
今更時給数百円のバイトをしても負けたお金は取り返せない。

パチンコやスロットで一発当てるしかないんだ

そんな思考が頭の中を常に巡回して
自分の行動にブレーキをかけていたんです。

普通に考えて100万くらいであれば
学生でも頑張れば取り返すことができるし、
何よりパチやスロで取り返すことよりも
はるかに現実的です。

が・・・。

当時の僕には何を言ってもムダ

せっかくのアドバイスも

さんパパ
どうせ俺にパチンコやスロットををやらせないためにバイトでもしろっていうんだろう。

といったひねくれ坊主的な考えで
まったく聞く耳を持ちませんでした。

高校時代の僕は人生のすべてを
パチンコやスロットに捧げていた

と言っても大げさではないほど
パチンコ依存症が進行していたんです。

少しでもお金を持つと体がムズムズする

バイトをしないくせに

さんパパ
電車代がない、バス代がない、(自動車学校の)教習代がない、教科書を買う・・・

といって何度も母親に
お金をせびるのですから
どこまで性根が腐っているんだ
そろそろドン引きされそうですが、
これも実際に起こった出来事です。

高校生の頃は月5,000円の
お小遣いをもらってましたが、
そんな紙切れは10分、20分で
いつもパチ屋に消えてしまいました。

バイトもしてないわけですから
唯一の収入源が親からの小遣いです。
(あとは適当な理由でせびる)

小遣いをもらう前は

さんパパ
今度小遣いをもらったら絶対にパチンコに行かないでお金を貯めるんだ!

そう心に誓うのですが、
実際に財布にお金が入った瞬間から
体の全身が徐々にムズムズしてきて

さんパパ
ちょっとだけ見に行ってみるか、

という感じでパチ屋へ。

で、実際にお店をふらふらして・・・

さんパパ
この台・・・なんか出そう。

よし!1,000円だけ打ってみるか!

といってお金を持った手が
サンドに向かっていくんです。

そして1度、玉貸しボタンを
プッシュしたらもう終わり。

15分後に涙目で店を後にするのが
いつものパターンでした・・・。

見栄を張って地獄を見る

大学入学当初、なぜか1度だけ
飲み会に参加したことがありました。

たしか前日くらいにたまたま勝っていて
お金を持っていたからだと思います。

で、飲み会で僕が話すのは
決まってスロとパチの話。

みんな自分より知識のない人だから
自分の知ってることを話すだけで
すごーく感心され僕もいい気分で
どんどん語りだすわけです。

で、調子に乗って勝った時の話ばっかり
するものだから、みんなも僕がお金を
持ってると勘違いして、

そんに勝ってるならおごってよ
今日はさんパパのおごりだー

となって断るに断れず、
なけなしの金をはたいたことも。

で、それを取り戻しにパチ屋に行けば
当然のように全額回収。

周りからは

また飲みに行こう!
今日は勝ったの?

と傷口を突かれまくり、
自分で自分を追い込んでいきました。

1,000円札がペリカに見えた

ペリカは半分ギャグですけど、
お金が紙切れ以外に見えなくなったのは
本当(ガチ)です。

スロットって1回遊ぶのに
1,000円もかかるんですよ?

当時、僕が見たアルバイトの求人は
時給800円程度が相場だった気がします。

つまり1時間働いても
スロットを打つことができないんです。

そんな大金を僕はじゃぶじゃぶとつぎ込み、
2万負けた3万負けたと騒いでいるんです。

3万円あったら何ができますか?

家族で温泉に行ったり、
彼女にプレゼントしたり、
小遣いで買えないものが買えたり、
ゲームソフトが何本も変えたり、
服を買ってオシャレをしたり、
夢だったディズニーにも行けたり、

ちょっとしたぜいたくを
満喫できますよね。

そんな大金を僕は連日負けていたんです。

他に収入源がないのに。

もう完璧に金銭感覚は
崩壊していました。

だって1万円以下の負けなら
ラッキーって思ってましたから・・・。

パチンコやスロットをやめたくてもやめられなかった

最後はこれです。

僕はどんなに負け続けてもパチンコと
スロットがやめられませんでした。

高校を無一文で卒業した僕は
大学生になっても負け続けました。

親には学業に専念するといいバイトはせず、
免許を取るために母親からもらったお金を
パチンコやスロットにつぎ込み何度も
お金を催促しました。

たぶん普通の人の倍近く
教習代がかかっていたと思います。

さんパパ
もうパチンコはやめよう

本気でアルバイトをしよう

ちゃんと勉強していい会社に就職しよう

大学生のうちに就職に役立つ資格を取ろう

サークルに入って友人と一緒に思い出を作ろう

パチンコやスロットで負けるたびに
毎日そう思っていました。

でも、やめられませんでした・・・。

パチンコで負けた直後は

さんパパ
もう絶対に行かない!!!!!

やめると心に誓うのですが、
朝起きると変に強気な気持ちが
わき出てくるんです。

さんパパ
今度こそ勝てるかもしれない・・・

って。

で、またパチ屋に行って負けて
涙目になって店を後にして、

自宅で黙って食事をして、
風呂に入って布団にもぐり込み、

そこでまたしくしく泣きながら
後悔することの繰り返しです。

今振り返ると同じことを繰り返し続けていた

成長しなければ勝てない

僕は高校3年生から大学1年生の1年間を
地獄の1年と表現しているのですが、
当時の暮らしを超簡単に書くとこんな感じ。

起きる

パチ屋

負ける

後悔する

もうやらないと思う

寝る

起きる

今日は勝てるかもと
謎の感情が沸き上がる

パチ屋に行く

負ける

金欠

もう絶対にやらないと決心する

引きこもる

家族に怪しまれる

学校に行くふりして
公園プラプラ

とりあえずパチ屋徘徊

今度はあの台を打つと決める

お金が手に入る

爆死

以後、365日ひたすら継続

これが僕の高校~大学1年に味わい、
死すら考えた地獄の1年間の暮らしです。

結果として僕は運よく勝ち組に
這い上がることができましたが、
その道のりは決して平たんなものではなく、
人には言えない秘密がありました。

10年以上経った今だからこそ、
笑い話として語ることができますが、
当時は本当に腐った魚のような目をして
生気も抜けた状態で生きていたと思います。

何をやってもつまらなかったし、
夢中になれるものが本当になかったし、
人とかかわることも嫌で仕方なかったし、
何よりもお金の悩みが本当につらかった。

さんパパ
パチンコやスロットで負けてお金がないという理由だけでここまで苦しまなければならないのか

って人生ではじめて
お金の怖さを知りました。

人が命を削って働いてお金を稼ぐ意味が
なんとなく分かったのもこの時期だったと
思います。

お金が無くなってからは打つのが怖くなり
パチ屋に行きたいとすら思わなくなる時が
ちょっとだけあったりもしました。

さんパパ
どうせ行っても勝てないんだから今日はおとなしく家にいよう。

そう思っていても・・・

本当に不思議なんですけど、
やっぱり時間がたつと打ちに
行ってしまうんです。

さんパパ
今度こそ勝ってやる!

って。

はたから見れば“やめればいいじゃん”って
その一言で済ませてしまいそうですよね?

それは本人も十分わかっているんです。

やめた方がいいっていうのも
やめるべきだっていうのも。

でもやめられない。

それが本当でできないんですよ。

なんでか分かります?

パチンコ依存症だからです。

今でこそ人の行動は価値観に由来する
ある程度、論理的に語ることができますが、
当時の僕にそれは到底無理な要求でした。

ただただ時が流れるのを過ぎ、
何かのきっかけがなければひたすら
ダラダラと時間だけが過ぎていく、

そして有限である命が短くなること、
大切な家族や恋人や友人を失うこと、

自分の存在価値を見失い
生きる気力がなくなること、

返す当てのない借金だけが
どんどんと増えてしまうこと、

それがパチンコ依存症の真の怖さだと
僕は思ってます。

続く・・・
↓↓↓

さんパパオリジナル!『本当にあったパチンコ依存症物語』
第1章【パチンコ依存症物語】たかがパチンコに人生を狂わされた高校生の話
第2章 パチンコ依存症になった原因は幼少期の頃の家庭環境だった?
第3章 パチンコ依存症で負け続けていた時の立ち回りは設定1の狙い撃ちだった
第4章 パチンコ依存症によって失われたもの&やめたくれもやめられない恐怖(今ココ)
【番外編】パチンコ依存症チェックリストでパチンコ依存症度を確認してみよう!
第5章 定期代としてもらった1万円をパチンコに・・・その選択が人生を変えた
第6章 パチンコ依存症をついに克服!?負け組からの脱出と訪れた夢の時間
第7章 パチンコ依存症の後遺症?漫画喫茶でカイジを読んでたら就職が決まった話
第8章 パチンコを打ち続けた代償がついに来た、そして夜逃げした友人・・・
第9章 念願のパチプロ生活がついに実現!24時間がなくなるからオール自由!

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ABOUT US
さんパパ
パチンコ&スロットの二刀流で2000万以上勝ち続けた元専業パパ。19歳に勝ち始めて以後、15年以上プラス収支継続中。とはいっても最初の1年間は負け続きで、稼働を始めた高校時代に100万以上の負債を負って引きこもりになるなど、勝ち組と負け組の両面を知る。現在はフリーランスとして活動しながらパチンコやスロットで勝ちたいと思う人に向けてブログやメルマガ、オンラインコミュニティで情報を発信しながら自由に暮らしてます。